今回の記事は、転売ビジネスの初級者~中級者の方へ向けて書いております。
紹介する手法は、転売において「月収〇〇〇万円を稼ぐ」と目標設定した場合の計画のつくり方です。
この目標計画の立て方は、転売ビジネスだけに関わらず一般的なビジネスや企業でも使われる手法ですのでご存知の方もいるかもしれません。
目標を設定したら日々のKPI(重要業績評価指標)を設定するだけ
重要なキーワードとなってくるのは『KPI(重要業績評価指標)』と言うものです。
一般企業ではマーケティング業界や営業業界でよく使われております。
ただ『KPI』って聞くと「なんぞや?」と感じる人もいると思います。
まぁこれは専門用語だから意味不明なだけであって、実は非常にシンプルで簡単な構造で使用されるものです。
(ほかにも『KGI』とか色々あるんですが、ややこしくなるので当記事では割愛します)
KPIとは、シンプルに表現すると「月間目標を達成するための毎日の基準数値」です。
KPIを設定すると、目標達成への道筋がシンプルになって可視化され、毎日の『目標達成のためにやるべき行動(タスク)』が具体的にわかります。
では、転売ビジネスにおけるKPI設定のやり方を具体的に説明して行きましょう。
あなたが転売ビジネスをある程度続けている人なら、過去のデータ(数値)を月間ごとに洗い出す所からスタートです。
数値を洗い出す項目は『売上個数』『モールに出品されていた個数』『平均の利益単価』です。
転売ビジネスを5ヶ月以上やっている人であれば直近3ヶ月ぶんを洗い出しましょう。
それ未満の転売歴の人は直近の1ヶ月ぶんだけで良いかと思います。
売上個数
『売上個数』は文字通り月間で売れた商品の個数です。
その月間の1日~31日までの間に売れた総合商品数ですね。
モールに出品されていた個数
ここはややこしいんですが『月間で出品作業をした個数』ではなく『月間でモールに出品済みになってた商品数』です。
例えば、10月末の時点でモール(Amazonなど)に出品済み商品が30個売れ残ってたとしましょう。
そして次の11月1日~11月30日までの間に30個を新たに出品したのであれば
先月末に残ってた30個 + 今月に新たに出品した30個 = モールに出品されていた個数60個
となります。
ここで注意してほしいのは、今月に出品した30個から10個売れたら「30 – 10 = 20個」と言う考え方ではないです。
売れた売れないに関わらず、その月間に出品済みになってた総合商品数です。
平均の利益単価
これも文字通りですね。売れた商品の利益額の平均です。
Aさんと言う人の過去データが、月間50個売れてて月間利益が10万円なら、
10万円 ÷ 50個 = 平均利益単価2,000円
ですね。
表現を変えれば、Aさんは1商品を仕入れる度に利益2,000円の商品を仕入れてる事になります。
Aさん自身は利益5,000円の商品も7,000円の商品も仕入れてるつもりですが、別の商品を赤字で売ったり値下げして利益を削って売ったりもしてるので、
ここでは過去データの平均値に沿って利益2,000円を基準にする考え方です。
3つの項目で出した数値を使って簡単な算出をさらに行う
・売上個数
・モールに出品されていた個数
・平均の利益単価
を洗い出したら、あと2回だけ超簡単な算出を行います。
さきほど登場したAさんの過去データが
月間売上個数=50個
モールに出品されていた個数=200個
平均利益単価=2,000円
と仮定した場合、まずは『月間で売れる個数の割合(%)』の数字を算出します。
『月間で売れる個数の割合(%)』の算出式
これの算出方法はとても簡単で、
月間売上個数 ÷ モールに出品されていた個数 = 月間で売れる個数の割合(%)
です。
Aさんであれば
50個 ÷ 200個 = 25%
です。
表現を変えれば「モールに200個出品して、その内の25%の個数が売れる」と言うことですね。
もう一息、簡単な計算を挟みます
さらにAさんの過去データをもとに説明して行きます。
Aさんは月収10万円しか稼いだ事がありません。
次に達成したい月間利益目標は15万円だとしましょう。
Aさんの仕入れる商品の平均利益単価は2,000円です。
月間利益目標15万円を達成するためには、
15万円 ÷ 2,000円 = 75個
を売らないといけません。
75個の商品を仕入れるだけで良い訳ではない
さきほどの計算からわかるように、超シンプルに表現すると月間で75個を販売すればもう目標の15万円利益を達成です。
利益単価2,000円 × 販売個数75個 = 利益15万円
でも兼ねてより書かせて頂いている通り、75個を仕入れて出品したからと言って月内にすべて売れる保証はありません。
だから、ここで考えないといけないのが『月間で売れる個数の割合(%)=25%』と言う数字です。
Aさんは月間でモールに200個出品していた上で50個が売れていた訳です。
と言う事は、月間で75個を売るためには『モールに出品状態の商品数』を300個にする必要があります。
モールに出品状態300個 × 月間で売れる割合25% = 売れる個数75個
Aさんは先月に出品状態の商品が200個あって、その内の50個が売れたのなら、
今月は150個は出品状態で繰り越しされた訳です。
先月1ヶ月間の出品状態200個 – 先月1ヶ月間に売れた50個 = 今月に繰り越された在庫150個
と言う事は「今月は、1ヶ月間に150個を新たに仕入れて出品し、出品済み商品を300個にしないといけない」と言う結論になります。
今月に繰り越された在庫150個 + 今月に新たに仕入れ&出品が必要150個 = 出品済み300個
これで毎日のKPI設定ができる
ここまで来たら、超簡単な計算で日々のKPIを設定できます。
今月に150個を仕入れて出品しないといけないなら、150個を日割り計算するだけです。
150個 ÷ 30日 = 5個
つまり「1日あたり5個の商品を仕入れて当日に出品しないといけない」と言う事。
これで 毎日のKPI=1日5個仕入れ&出品 と言う結論になります。
KPIが決まったらその数値を鬼のような執着心で徹底するだけ
もうこうなったらやる事は非常にシンプルです。
毎日のKPI=1日5個仕入れ&出品 を、とにかく徹底的にこなす事。
稼ぐ人は徹底的にここをやり抜きます。
前日が3個しか仕入れ&出品ができなかった場合、KPIに対してマイナス2個になりますから、
次の日に7個仕入れ&出品の目標に変えるんです。
とにかくこうやって数字を徹底的に守って行きます。
正解はひとつではない
KPI設定は複雑な要素が絡みあう話なので正解はひとつではありません。
平均利益単価が3,000円の人や5,000円の人だったら条件はもちろん変わってきます。
状況に応じてKPIを設定していきましょう。